カウンセラー 杉山 信子
私は、カウンセリング心理士資格取得後、自宅や出張などで、箱庭療法によるカウンセリングおよびワークショップ、介護福祉士の資格を活かして、介護の傍ら、老人介護施設での箱庭療法と傾聴ボランティアなどをしていました。
私は、個人の自由なフットワークを活かし、自由に創造の世界を表現できる場を求めていました。
そして、このたび、ご縁があり福岡市に住むことになったことから、2022.10.1より、箱庭療法に特化したカウンセリングサロンを箱崎宮前にオープンしました。
箱庭療法は、道具として、テーブルいっぱいの大きな箱と重い砂、大量の玩具を必要とします。
個人のご家庭でこれらの道具を、用意することは容易ではありません。
現在、全国の小学校等で設置された箱庭の道具であっても、それを全校生徒が体験できるわけでもありません。
箱庭療法は、それを必要としている児童生徒に優先して使われるからです。
さらに指導できる教員も、多忙で時間が限られています。
もったいないことですが、ある意味仕方がないとも言えますね。
先生方の本来の業務は、箱庭療法で心理カウンセリングをすることではないのですから。
ところで、箱庭療法はカウンセリングの手法であると同時にセラピーでもあるのですが、あなたは保育園や幼稚園時代、それより昔、まだ歩き始めて間もない頃に、夢中になってお砂場遊びをした思い出がありませんか?
箱庭療法が、カウンセリングであると同時にセラピーである所以はそこにあります。
カウンセリング効果はもちろん、砂を触って思うままに造形をする、しかも誰でも簡単に作品を作れてしまう。
作り始める前は恐る恐るでも、次第に形になっていく箱庭の世界。小さな自分の世界。誰にも浸食されないありのままの心を表現する喜び。
私自身、言葉で表現し、自分の考えていることを、他者に理解してもらうことの限界に長い間悩んでいました。
しかし、箱庭療法を知ってからは、胸のつっかえが取れた気持ちになり、解放された気分で嬉しくて、機会があるたびに箱庭を作るようになりました。
以来、今でも、そのときどきの自分を見つめるために箱庭を作り続けています。
そもそも、カウンセリングとは言葉を介して行う心理療法です。
しかし、私は言葉を介しないカウンセリングというものを、箱庭を何度も作る過程で知りえました。
箱庭療法は、一般のカウンセリングと方法が違うだけで、効果は全く同じだったのです。
言葉にならない言葉。
私は箱庭療法を沈黙のカウンセリングと呼んでいます。
また、これまで作られた作品を見返すと、カウンセリングの領域を超えたアートとしても独立したジャンルになるようです。
そんなことを考えると楽しくてワクワクしてしまう自分がいます。






